空気襦袢 サンタクロース編

時節柄、サンタクロースのコスチュームが、あちこちで販売されているのを見かける。


エキサイトでみつけたキャラバルーンコスチューム・サンタクロースは一味違う。
送風機内蔵コスチュームで、リアル体型サンタに！ (2005年12月19日) - エキサイトニュース


暴飲暴食も、肉襦袢を着ることも必要無しにスイッチひとつで「貧弱な僕でもふくよかなサンタクロースになって自信がもてました」っていう、少年誌の通信販売での惹句のような体型を誰もが実現できる。
http://www.tenyo.co.jp/new3.html


送風ファンがまわって、コスチュームを膨らませることで、誰もが空気のふくらみで誰もがぽっちゃり体型になれるのだ。


ちなみに、くまのぷーさんモデルは、今いくよ・くるよのくるよさん風のコスチュームがこれまた簡単にできてしまう。
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これを見て思い出したのは、送風ファンの服に組み合わせた先駆者、クールビズに一年早かったのが惜しまれる「空調服」である。
“空調服”の効果をサーモグラフィで検証してみた (1/2) - ITmedia NEWS


空調服は、キャラバルーンコスチュームのようなジョークグッズとして企画されたわけではなく、都市の温暖化やエネルギーの枯渇を心配した上で考えられた、れっきとした省エネ服だった(らしい)。
真夏に長袖！なのに裸より涼しい「空調服」 - ITmedia NEWS


皮肉なことに、真摯な姿勢はしばしば傍から見ると滑稽さにも通じる。キャラバルーンの担当者が空調服を知ってか知らずか、空調服は骨奪胎ならぬ奪骨換胎されてキャラバルーンコスチューム・サンタクロースとして蘇った。それはそれで意義深いことであろう。


...老婆心から申し上げるが、もし今年のクリスマスにこれを着てウケを取ろうという御仁は、真夏の寒さも遠ざける空調服を１２月の寒空の下に着込む危険性を十分に理解されたい。