3秒ルールと衆院選

良く知られる3秒ルールは、床に落とした食べ物も、3秒以内に食べればセーフ(なにがだ?)だというアレ。


ちなみに、2004年のイグ・ノーベル賞の公衆衛生賞は、これに類する5秒ルールのジリアン・クラーク氏に贈られたとのことだ。
Improb | Purveyer Of Aesthetics
The 2004 Ig Nobel Prize Winners

PUBLIC HEALTH
Jillian Clarke of the Chicago High School for Agricultural Sciences, and then Howard University, for investigating the scientific validity of the Five-Second Rule about whether it's safe to eat food that's been dropped on the floor.
WHO ATTENDED THE IG NOBEL CEREMONY: Jillian Clarke


これに類するので、8秒ルールってのもある。こちらは、ウェブサイトの読み込みに8秒以上かかるようなサイトは、ユーザが読み込み途中に中断してしまうっていう経験則。軽いサイトをつくろうねってこと。広義のアクセシビリティの視点からも総論において同意する。
http://yougo.ascii24.com/gh/77/007752.html
http://e-words.jp/w/8E7A792E383ABE383BCE383AB.html


前置きが長いが、ここで話題にしたいのは、レッシグの言う3秒ルールのことだ。要約(意訳)すると、理解するのに3秒以上かかるようなことを言ってる時点で、あんたの主張は負けだってこと。
「3秒ルール」を含むキーワード - ised@glocom
O'Reilly Media - Technology and Business Training


今回の衆院選において、小泉自民党は、この3秒ルールを活用して大勝した。「改革を止めるな」とかね。CMで繰り返し流れた「自民党をぶっ壊してでも...」も同じですね。


断っておきたいのは、この自民党のやり方を批判したい訳ではない。むしろ、あまりに無策だった民主党に、なにやってんの?って問いたい。


ただし、同じような3秒ルールを元にしたスローガンが、異なるドメインで同じ作用を起こすとは限らない。「そうか^Z^Z^Z...」、もとい「そうはイカンザキ」のもとには、二匹目のドジョウはいなかったようだ。分析はいろいろ可能だが、ここではそれは問題にしない(また、わざわざしたくもない)。


さて、話しはあらぬ方向に飛び火する。
2005-09-11
【NGO】日本版ホワイトバンドの問題点: Badlands 映画・演劇・音楽レビュー


右手に「レッドバンド」を巻いて、左手には「ホワイトバンド」を巻いて、民主党ってギャグを考えたけど、ちょっと遅かったでしょうか?
http://www.geocities.jp/red_band_campaign/index.html


SSUから中華イカリングを300円で買った人たちは、間違いなく17世紀のオランダ人ならチューリップの球根を買いあさるだろうし、15世紀のドイツ人なら免罪符に飛びつくことでしょう。


ま、それは横に置いておいて、選挙と投票は終わって、日本国の有権者の多くはこのまま座して死を待つよりは戦乱に身を投じる方向へ舵を切りました。あとは監視の目を怠らないようにしましょうね。


なんにせよ、この度の衆院選から私が得た教訓は、困難な問題への安易な解決法に疑いをもたない人たちは、悪徳商法や詐欺にひっかかり易いので気をつけようねってことでしょうか。


なお、文中に下記サイトのコメント欄への自分の書き込みを加筆修正して再利用していますのでその旨記しておきます。
www.13hz.jp – このドメインはお名前.comで取得されています。