「ネーミングライツ安売り」内閣



安倍政権の組閣が発表されて以来,メディアでは「○○政権」の大安売り状態になっている.あたかも,安倍政権のネーミングライツが売りに出されているかのような情況を呈している.


ネーミングライツ(Wikipedia命名権)
命名権 - Wikipedia

命名権(めいめいけん)は、人間や事物、施設、キャラクターなどに対して名称をつけることのできる権利である。1990年代後半以降、スポーツ、文化施設等の名称に企業名を付けることがビジネスとして確立した。また、科学の世界においても、新発見の元素や天体に対して、発見者が命名する権利を得る慣習がある。生物の学名は、記載者が命名権をもつ。




社民党党首は「PTA内閣」などと,一見ラベリング理論に基づいて自説を述べているかのようだが,その実こうした機会を除いてメディアに登場する機会がないので,カメラが自分に向けられたその興奮ぶりが微笑ましかったりもする.確かに,今更社民党のトップが替わろうと,それに「○○体制」などと命名しようという奇特な人もいないだろう.


共産党の「KY内閣」に至っては,そのまま共産党に「KY党」の名前をお返ししたい.


これに便乗するスポーツ紙などの見出しの品位の無さは,自明とはいえがっくりくる.


「○○政権」なんていう言葉遊びをしている暇があったら,もうちょっとプラグマティックなことに目を向けたらどうなんだろう.
>マスコミ各社の皆様



訒小平ではないが(文脈は無視してね),白ねこでも黒ねこでも,ねずみを捕るのがいいねこであり,何政権権と呼ばれようと,組閣された以上は成果を出すか,前政権のような成果が出るかもしれないという妄想を抱かせれば,風向きなんか簡単に変わる.


それよりは,扱う問題が指数関数的に複雑さを増している中,現行制度による行政のリソースはほぼ一定のままで,そもそもゴールの無いデスマーチになってるんじゃないかという不安をおぼえる.リソースが不足している上に,官僚機構は蛸のように自分の足を食っている.その意味では,内閣なぞ誰がやっても満足いく成果など出るはずがない.ただ,もし,現状のままでの民主党を中心とした政権交代が行われるとすれば,現政権のデメリットは継承され,更なる不安要素が増すだけだろうに.


細川政権で日本が良くなったことがどれだけあったろうか?


一方で,現行政権下でできることをやりつつ,もう一方でドラスティックな変化を視野に置いて動かないと,丸ごとシステムダウンの可能性がある.


世界恐慌から,新秩序(笑)構築になるんですかね?おやおや,とんだ世紀末だこと.