美人だけじゃないし,日本だけでもない;ジェイミー・オリバーにコウケンテツ



「料理+顔」は最強? 森崎友紀ブレイクで高まる“美人料理研究家”需要
「料理+顔」は最強? 森崎友紀ブレイクで高まる“美人料理研究家”需要|日刊サイゾー



料理番組の視聴者の比率は,男性よりも女性の方が高いだろう.美人ってのは,諸刃の剣にもなり兼ねない.現に,Googleで,森崎友紀と入力してスペースを叩くと補間される単語を見たり,ブログのコメント欄が料理と縁遠い人が多かったりと,この先料理研究家としてだいじょうぶなんだろうかと余計な心配をしてみたり…

森崎友紀オフィシャルブログ「Unity Magenta Blog」Powered by Ameba


ともあれ,女性の方が多いであろう料理番組の視聴者ゆえに,制作側だって「美人」ばかりでなく「イケメン」だって抜かりなくキャスティングしている.


イギリスでは,1998にBBCではじまった"Naked Chef"シリーズで知られるジェイミー・オリバーが,イケメン料理人の草分けと言っていいだろう.たしか,"Naked Chef"にも,(当時の?)愛車のロータスエスプリでさっそうと登場するシーンがあった.料理となんの関係もないけど,そういう演出だったんだろう.なんのことはない,ミーハーなのは日本人(の一部)に限らず,イギリス人(の一部)だって同じことだ.

Jamie Oliver | Official website for recipes, books, tv shows and restaurants


日本でも,ケンタロウ(怪我の具合はどうなんだろう…)が出てきたあたりから,男性の料理研究家の見た目も若干変わってきたように思う.それまでの料理番組に出てくるのは,多くは有名店での修行を重ねた有名店のオーナーシェフや,料理学校の講師といういわば徒弟制度を継承したプロの料理人だったが,ケンタロウは母,小林カツ代のもとに学び料理研究家としてデビューしているので,有名店での修行歴はない.○○シェフの弟子であるとか,△△の二つ星店でうんぬんと言う肩書はない.

もっとも,それゆえに視聴者としては,コックコートなどではないカジュアルな服装で,プロのこつではなく手軽でおいしい,また,ガッツリ感もある.それゆえ女性のみならず男性からも支持を得ていればこその,ジャニーズの国分太一との共演での人気料理番組への登場だろう.大怪我をしてしばらくは収録ができずとも,番組を打ち切らずに再放送で続けるなんてのは,ケンタロウを高く評価している証しだ.


そして,いまいちばんのイケメン料理研究家と言えばコウケンテツだろう.ケンタロウと同様彼の母親李映林も料理研究家であったが,今の彼の人気の一因に,そのルックスが含まれるであろう事は否定できないだろう.折からの韓国ブーム(なのか?)も手伝って,テレビ,雑誌,新聞,ネット,CMに講演と八面六臂の大活躍だ.

Koh Kentetsu

この人のレシピも,プロの料理人諸氏のような面倒なことを言わず,万能ダレをつくっておきそれをもとに手早くおいしく料理するというのが主流だ.韓国料理全般がそうなのですが,タレをつくっておき,それを合えるか炒め煮するかが主要な調理法で,それ以外は食卓で食べる人が調理する(焼肉が最たるものですよね)ので,日本料理のような切り方や火の通し方の工夫や,中国料理のような湯(スープ)の工夫,フランス料理のソースや加熱法の違いのような面倒な手間はありません.


面倒くさいことはなしに,日本の食卓にはまれでエキゾチックな味が二,三の調味料を用意すれば家庭でも簡単につくれるとなれば,韓国料理の人気も出ましょうぞ.


ほかにもイケメンかはさておき(失敬),調理師学校を出てからは(コラージュ画像の素材として知られる)川越シェフも有名店での修行歴はない.しばしば彼の料理は酷評される事があるが,まぁ好きな人が買い,店に行くんだから実害はないしいいんじゃないかとも思う.照英と川越シェフは,その存在自体に値打ちがあるんだしw


グッチ雄三やもこみち(笑)は本業でないので別枠としますが,そういえばその昔も,金子信雄荻昌弘など趣味が高じて料理でもテレビに登場するようになった枠があったっけ.味のあるご面相ではあるがイケメンではないな,イケメン夜明け前ですな.


ともあれ,同性に反感を買う恐れがあり,男性は飽きやすいので,記事にある美人料理研究家よりは,イケメン料理研究家の方が需要は大きいのではないでしょうか?